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動物園の環境エンリッチメント/具体例③



環境エンリッチメントにおける、非常に面白い、ある意味、非常に画期的な取り組みが、日本で一番の歴史を誇る「恩賜上野動物園」(以下、上野動物園)で行なわれています。歴史や伝統を足かせにすることなく、日本を代表する動物園として挑戦を続ける上野動物園の姿をとてもよく表しています。

動物本来の"動かない"生活を再現した「クマたちの丘」

動物本来の動かない生活を再現した「クマたちの丘」

上野動物園の「クマたちの丘」では、マレーグマ、ニホンツキノワグマ、ヒグマなど、熱帯から寒帯にかけて広く分布するクマたちの生息地を再現するとともに、冬には、ツキノワグマの本来の生活を再現する"冬籠もり"を成功させています。来園者は、この「冬眠するクマ」の様子を、モニターなどを利用してリアルタイムで見ることができるようになっています。

クマの生態のひとつである冬眠については、これまで知識としては知っていても実際に見ることはできなかったもので、この取り組みは、画期的で魅力的なものとして来園者に非常に好評で、大きな反響を呼んでいます。

実はこの取り組みが最初に発想されたのは、今から30年以上も前のことです。現・上野動物園園長の小宮輝之さんが多摩動物公園の飼育係だったとき、日々の観察の中で、「クマが冬になってボーッとしているのは、冬眠したいためではないか」と考えたことがきっかけです。その発想のもと、冬眠に関する情報の収集とともに飼育上の研究を重ね、ようやく実現したのです。

近年、動物のありのままの姿を表現する「行動展示」が注目されていますが、一方で、「行動しない展示」もまた、それがその動物本来の生態であるなら、私たちがぜひ見てみたい行動展示のひとつではないでしょうか。

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