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「マース」のストーリー/
旭川市旭山動物園



旭川市旭山動物園(以下、旭山動物園)の「オオカミの森」は、木や岩山、小川があり、檻で区切ってエゾシカも飼育するなど、100年前の北海道の自然が感じられる施設です。オオカミたちは、円形の放飼場を走り回ったり、小川で水浴びしたり、岩山の頂上で遠吠えをしたりと様々な行動を見せてくれます。ここに、カナダからやってきた白いオオカミ「マース」(メス)がいます。ケンとの間に5匹の子どもを授かり。現在は、野生と同じように家族の群れ(パック)で暮らす、お母さんオオカミですが、実は彼女は、2008年にこの旭山動物園にやってきてわずか6日目に、右足切断もやむなしという大ケガを負い、野生動物初の皮膚移植手術を経験した過去があります。マースの物語を紹介しましょう。

旭山動物園にやってきて6日後、大ケガを負ったマース

旭山動物園にやってきて6日後、大ケガを負ったマース

2008年12月10日にカナダから旭川市旭山動物園にやってきた白いオオカミマースは、その6日後の12月16日に大けがを負いました。

マースが来る前に元々いた他の3頭と同居させることになりました。1頭目のクリスとの同居が完了した後、ケンとメリーという2頭と仕切り越しに見合い中の出来事です。どうやらマースが前足を隙間から隣に出したところを、襲われてしまったのです。相手はメリーのようでした。

国内初、野生動物初の皮膚移植手術へ

国内初、野生動物初の皮膚移植手術へ

すぐさま麻酔をかけて診療車で動物病院へ運ばれ、生命を救うため、大手術が行なわれました。皮膚移植手術です。人や小動物臨床では行なわれていますが、野生動物では国内で行なわれた例はありません。手術は、約5時間に及びましたが成功しました。

しかし、手術が終わっても、翌日からも長い治療との戦いは続きました。医療チームの努力のかいがあって、移植片はすべて生着し、小さい方の傷は術後46日目に、大きい方の傷は術後66日目にほぼ治ったのです。

しかし、喜びもつかの間、その4日後にギプスをかじって外してしまい、せっかく新しくできた皮膚の約3分の1がはがれてしまったのです。その後また、同じように傷の治療を続け、完全に治るまでに52日間がかかったといいます。何とか足は残ったのです。

そのような大手術を乗り越え、マースは、2009年8月5日、展示場デビューを果たしました。そして、8月8日にケンと一緒になり、最初はぎくしゃくしていた2頭でしたが、環境に馴染むにつれてしっくりくるようになり、現在の家族の姿へと繋がっていくのでした。

CXg