施設検索/ホームメイト・リサーチ

ご希望の動物園情報を無料で検索できます。

ホームメイト動物園リサーチ

動物園情報

動物慰霊碑



日本の動物園や水族館には、「動物慰霊碑」が設置されているところが多くあります。これは世界の動物園ではあまり見られないものです。どういうものなのでしょうか?

世界的には珍しい「動物慰霊碑」

世界的には珍しい「動物慰霊碑」

慰霊碑は、お墓のように骨が埋められているわけではありません。動物園や水族館で暮らして一生を終えた動物たちの霊をなぐさめるとともに、私たちのために役立ってくれてありがとう」という感謝の気持ちを表すために建てられたものです。

春や秋のお彼岸や9月の動物愛護週間に「動物慰霊祭」が行なわれることも多く、一般的には、最近亡くなった動物を紹介し、続いて職員や来園者が感謝の気持ちを込めて献花するという形式がとられます。

日本の動物園や水族館では、こうした動物たちのための慰霊碑を建てたり、慰霊祭を開催したりすることはよくあることですが、世界的にはかなり珍しいことのようです。海外、とりわけ欧米ではこういった行事は存在しないようで、日本の動物園の職員が、海外の動物園を訪れた際、「日本では動物の慰霊を行なっている」と話すと、非常に驚かれるようです。

自然崇拝の基盤を持つ日本だからこそ?

自然崇拝の基盤を持つ日本だからこそ?

では、世界的にも珍しいこの動物園で慰霊祭、日本ではいつから行なわれるようになったのでしょうか?

実は、これがはっきりとわかっていません。1882年に開園した日本で一番古い動物園である恩賜上野動物園の歴史をまとめた「上野動物園百年史」によると、慰霊祭の文字が見られるのは1930年、昭和5年のことです。11月23日~25日に行なわれた「動物祭」の中で、「動物玩具展」、「家庭愛玩動物展覧会」、「伝書鳩の通信実演」などとともに「動物慰霊祭」が行なわれたと記されています。始まりがいつであったかははっきりとわかりませんが、少なくともこのときにはすでに行なわれており、その翌年の1931年に、「動物慰霊碑」が建てられ、11月8日に除幕式が行なわれています。

現在のように9月に集中して行なわれるようになったのは、1973年に、「動物の愛護及び管理に関する法律」(動物愛護管理法)が施行され、動物愛護週間が設けられてからのようです。

岩や木にも神が宿るという自然崇拝の基盤を持つ日本人。動物慰霊祭についての始まりが明確でないのは、日本人の感覚として、それが当たり前のことで、自然発生的に起こったものだからかもしれません。

動物園を訪れた際には、ぜひ一度、動物慰霊碑を訪れ、動物たちに感謝の気持ちを伝えてみてはどうでしょうか。

CXg