上野動物園
記憶にはありませんが、
私が生まれて初めてのお出かけをしたのが、
この上野動物園だそうです。
今でも、バヤリースのオレンジジュースを哺乳瓶で飲み、
象を背景にして、秋田から上京してきた、
大好きだった祖母と私との記念写真が一枚だけ残っています。
幼稚園の年長の時「かわいそうなぞう」と言う絵本を見ました。
太平洋戦争の食糧事情で、食料を大量消費する動物を殺さざるを得ない。
という状況の中での象と職員さん達の物語です。
これが上野動物園で起きた事と先生に教えられ、
それ以降、象を見るのが嫌で嫌でたまらなかったです。
その後の遠足で、象を見て涙が止まらず、泣き虫のレッテルを貼られました。
人間のエゴで連れてこられ、
非自然的な環境で、飼育され、見世物にされる動物が
「かわいそうなぞう」のように、有事の際には人間の都合で殺されてしまう。
高校生の時にテレビの特集で、動物園が取り上げられ、
着飾る事無く、不眠不休で腕も体も傷だらけの女性職員の方が映されました。
動物愛護の観点から動物園にはいまだ賛否両論あるそうですが、
動物の生態系を知ることで絶滅から救う事もできるそうです。
人間がこの動物園に住まう動物の一種であることを、
子供達に気付かせる事ができれば、
上野動物園は素晴らしく、これ以上無い場所なのでは?と思います。