動物園用語辞典
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赤足病
あかあしびょう「赤足病」とは、「細菌性皮膚敗血病」のことで、飼育されている両生類の中ではよく知られている病気。症状の特徴として、ももや腹部、のど元、指の皮膚の血管が充血することにより、血管が拡張して赤く見える。また、皮膚全体が浮腫んだ様になり、皮膚の光沢が失われ、体重減少も見られる。悪化すると、潰瘍、出血、壊死に至り、皮膚や指の骨が剥がれたり、飛び出したりすることも。最後は痙攣、昏睡状態に陥り、そのまま死んでしまうのである。主な原因は不衛生な飼育状況にあるとされており、野生の場合の発症例は少ない。「赤足病」の治療法は、まず、完全に群れから隔離をする。水槽内の塩分濃度を0.6%になるようにし、抗生剤のテトラサイクリンを水に添加して薬浴を行なう。「赤足病」は感染力が非常に強いため、メチレンブルーやアクリノールなどの合剤を併せて処方することも効果的とされている。
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