動物園用語辞典
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アルゼンチン出血熱
あるぜんちんしゅっけつねつ「アルゼンチン出血熱」とは、南米出血熱のひとつ。病原体はフンニウイルスで、フンニウイルスに感染した野ネズミとの接触や、排泄物・分泌物を吸い込むことで人間に感染すると考えられている。人から人への感染は稀だ。アルゼンチン出血熱の患者発生はアルゼンチン国内で見られ、患者の発生は4〜7月に多く、患者の75%が男性農作業者である。フンニウイルスに感染すると潜伏期間は7〜14日で、中等度の発熱、頭痛、悪寒、筋肉痛、食欲不振などが見られ、3〜4日後には嘔吐、胃痛、便秘、下痢、めまいなどが出現。重症例では高熱、出血、ショック症状、神経症状が見られる。有効な治療が行なわれない場合、致死率は10〜30%とされている。日本国内で利用できる予防接種はなく、感染している野ネズミと接触しないようアルゼンチン国内の流行域には近寄らないよう気を付けることが重要だ。
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