動物園用語辞典
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ウェーバー器官
うぇーばーきかん「ウェーバー器官」とは魚類の聴覚を司る感覚器官である。ドイツの解剖学者・生理学者であるエルンスト・ウェーバーが発見したことからウェーバー器官と名付けられた。ウェーバー器官はウェーバー小骨(内耳と浮き袋の間にある小骨片)、浮き袋、前部脊柱、筋肉、靭帯(じんたい)によって構成されている。ウェーバー骨片は浮き袋の内壁と左右の耳の球形のう(水平方向の動きを感知する感覚器官)につながるリンパ管に接するリンパ腔と連結し、浮き袋に生じた圧変化による振動を内耳に伝えている。ウェーバー器官をもつ魚類はコイ目及びナマズ目骨鰾上目と分類され、優れた聴覚を持ち、南極以外の主要大陸のほぼ全域に生息する2番目に大きな魚類のグループだ。
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