動物園用語辞典
- 小
- 中
- 大
-
営巣
えいそう「営巣」とは、産卵場所などに利用するため動物が巣をつくること。肉食獣のイヌなどでも営巣行動が見られることがあるが、鳥類において有名である。鳥類の繁殖活動には5期あり、地面に産卵する種・托卵性の種・巣をつくらない種を除き、営巣期には大多数の種が営巣する。営巣には場所・材料・構造が必要となるが、動物舎の環境下においては飼育者が条件を整えてやらなければならないことも多い。例えば、フラミンゴには土を、カモやガンには巣材を、トキやコウノトリには巣塔を提供。他には、来園者から見えないよう目隠したり、卵を狙うカラスやヘビ対策をしたりするなど、営巣に適した条件を整えることが繁殖の成功につながる。適した条件を知るために、巣材の種類や巣箱の場所を変えて観察することも必要となる。
全国から動物園を検索
全国からご希望の都道府県を選択すると、各地域の動物園を検索できます。