動物園用語辞典
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越冬地放鳥
えっとうちほうちょう越冬地放鳥とは、人間によって捕獲や飼育されている鳥を、季節の変化のある地域において気温の低下する冬を乗り切れるように、人間の管理下から離脱させること。日本で越冬する代表的な冬鳥には、白鳥、鶴、鴨、ヒシクイ、ガンなどが挙げられ、これらはロシアのシベリアなどで夏を過ごし、越冬のため日本に渡ってくる冬の渡り鳥の一種である。特別天然記念物のコウノトリは、ロシア極東地方や中国東北部で繁殖し、主な越冬地は中国、韓国、台湾、日本。日本では野生復帰事業が進められ、1985年(昭和60年)から飼育下の繁殖に取り組み、増えた個体の放鳥も行なっている。また山口県周南市の八代盆地は本州唯一のナベヅル越冬地だ。しかし1940年(昭和15年)の355羽をピークに減少傾向となっており、ナベヅルの再飛来数を増やそうと、放鳥した鶴の足には標識を付け調査を行なっている。
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