動物園用語辞典
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後腸発酵動物
こうちょうはっこうどうぶつ「後腸発酵動物」とは、大腸付近に食べ物の発酵・分解をさせる微生物を持ち、消化して摂取する動物のこと。草食動物は食べ物の消化を体内に棲む微生物によって行なう。草食動物では消化される器官、つまり微生物がどこに生息するかによって二種類に分けられる。大腸付近に微生物を持つ後腸発酵動物に対して、胃に微生物を持つ動物は反芻(はんすう)動物と呼ぶ。前者はウマやウサギに見られ、後者はウシやヒツジなどだ。大腸付近に細菌がいることにより、後腸発酵動物は盲腸が大きく発達している。これは後腸発酵動物の中でもモルモットやウサギなど、小型の草食動物は、体重に対して消化エネルギーが大きく、消化器官を発達させ、吸収した食物をエネルギーに変え続ける必要があるためである。
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