動物園用語辞典
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子殺し
こごろし「子殺し」とは、親が自分の子どもを殺すこと。昆虫から哺乳類まで幅広く動物の間で見受けられる行動で、共食いの形のひとつでもある。昆虫においては「子殺し」に限らず、死体を仲間内で食べるシロアリや交尾後メスがオスを食べるカマキリなど、集団の大きさを一定に保つことや栄養の確保のための行動という意味合いが大きい。哺乳類における「子殺し」は、飼育下にあるサバンナシマウマや動物園のゾウによる事例が複数ある。特にサバンナシマウマの間では、オスが子どもや胎児を殺すという行動が比較的頻繁に見られた。これは、集団に新たにオスが加わると、妊娠中のメスに対する強引な交尾など嫌がらせのような行動をとり流産させるためである。また、生まれて間もない子どももオスに殺されやすい。その他、ライオンやマントヒヒなど縄張り争いやオス同士の争いに巻き込まれる形での「子殺し」の目撃例もある。
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