動物園用語辞典
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シャガス病
しゃがすびょう「シャガス病/シャーガス病」とは、吸血性昆虫であるサシガメの一種の糞に含まれるトリパノソーマによる寄生虫感染症である。別名「アメリカトリパノソーマ病」とも言う。サシガメの糞を触ったあとに、目や口、傷口などを触ると原虫が体内に侵入し感染する。輸血感染、母子感染の他、まれに臓器移植での感染する場合もみられる。主にラテンアメリカで発生。治療法としては、ベンズニダゾールやニフルチモックスを用いて原虫を殺すことで治療を行なうが、治療完了までには2ヵ月以上かかるとされる。感染の早期の投薬が有効で、感染から治療の開始が遅くなるほど有効性が低下。シャガス病にはワクチンがなく、感染予防にはサシガメの駆除と、輸血や臓器移植の際の血液のスクリーニングが有効とされる。
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