動物園用語辞典
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人工巣塔
じんこうすとう「人工巣塔」とは、鳥類の巣を高さ10mほどの場所に設置した人工の塔のこと。日本では主に国の特別天然記念物に指定されているコウノトリの繁殖や生活のために設置。「コウノトリの郷公園」のある兵庫県丹波地域に多く見られるが、愛媛県や広島県、新潟県にも設置されている。高さは10m程度でコンクリートや木製の柱の上に1〜2m四方ほどの巣台が設けられている。設置は地方自治体による物だけではなく、民間企業や市民により設置されている物も。「コウノトリの郷公園」では施設内での飼育・繁殖も行なわれているが、野生復帰を果たしたコウノトリも多く、人工巣塔で生息・繁殖する姿もよく見られる。コウノトリの野生復帰のためには人工巣塔を設置するだけではなく、エサ場となる河川の保全等周辺環境を整えることが重要だ。
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