動物園用語辞典
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蜂巣胃
はちのすい「蜂巣胃」とは牛など反芻動物が持つ第2の胃のこと。反芻動物には胃が4つあり、第2胃である蜂巣胃は第1胃の作用を助けるために第1胃の先にある。4つの胃の中で一番小さい。第1胃と第2胃は総称して「反芻胃」と呼ばれることもある。第2胃は第1胃で消化できなかった食物を口まで押し戻す役割を持つ。口に戻された食物は噛み直される。第2胃の内面は蜂の巣のようにヒダ状のため蜂巣胃と呼ばれる。蜂巣胃も含めた第1胃から第3胃までは食道が変化しただけのものであり、胃液は分泌されない。胃液が分泌される人間の胃のような働きをするのは第4胃だけ。牛は不注意な動物のため、餌を食べるときに異物を飲み込んでしまうことが多いが、金属異物は第2胃である蜂巣胃に集まる傾向が強く、胃の収縮によって胃壁を貫通し様々な障害を引き起こしてしまうことがある。
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