動物園用語辞典
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晩成鳥
ばんせいちょう「晩成鳥」とは、卵から孵化したときに、羽がまだほとんど生えておらず、目も明いていない状態で親鳥の保護や給餌を必要とする鳥のこと。晩成鳥の具体例を挙げるならば、ツバメやスズメなどだ。「晩成鳥」と同じ意味合いで「晩成性」や「留巣性」という言い方も用いられている。鳥は「晩成性」と、「早成性」の2種類に分けられる。この早成性は、生まれてすぐに活発に動きだし、自立して生活することができる性質を持つ。また全身羽で覆われ目が開いているのが特徴で、タカやサギが当てはまる。成長性は、早成性と比較すると晩成性の鳥の方が早い。また晩成性の鳥は、木の上など外敵に襲われる可能性が低い安全な場所で生まれるが、反対に早成性の鳥は、地上の外敵の多い環境に生まれる。この違いが、成長スピードの異なる2種類の晩成性と早成性を生み出した理由とも考えられている。
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