動物園用語辞典
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鰾
ふえ「鰾」(ふえ/うきぶくろ)とは、魚に体内にある気体が入った袋状の器官を言う。魚は水や海水より比重が大きいため、何もない状態だと沈んでしまう。しかし、この「鰾」があることで浮力を調節して自由に泳ぐことができるのである。エラ呼吸の魚は酸素ではなく、魚の血液中にあるガスを取り出せる腺を使い「鰾」にガスを溜め、そのガスにより浮力調節することが可能だ。深海から海面に移動する魚は「鰾」だけでは浮力が足りず、「ワックスエステル」と言われる比重の低い脂を「鰾」に詰めている魚もいる。元々魚には「鰾」がなく、魚が進化を遂げたときに現れた器官だ。サメなどは現在も「鰾」はないが、肝臓にオイルを蓄えて浮力を保っている。
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