動物園用語辞典
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包虫症
ほうちゅうしょう「包虫症」とは、最終的な宿主がキツネやイヌなどとする寄生虫由来の感染症である。別称ではエキノコックス症。人間は中間宿主として、包虫症に感染した動物から発せられる菌の卵を、何らかの形で体内に摂取すると感染する。特に野生のキツネは寄生虫の保有率が高く、全体の30〜40%とされる説も。野生のキツネが見られる地域では、自治体から接触を避けるように警告がされることもあった。人間が包虫症に罹った場合、症状の重たい多包虫症では感染後の長い潜伏期間を経て、肝機能障害などを引き起こす。放置すれば死に至る。症状が軽いとされ、致死率も決して低くない単包虫症においても、まれに菌によるアレルギー反応が起こることもあり、死に至るケースも報告された。
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