動物園用語辞典
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マールブルグ病
まーるぶるぐびょう「マールブルグ病」とは、疾患発生地のマールブルグから称されたウイルス性出血熱のひとつ。別名、「ミドリザル出血熱」と呼ばれる。マールブルグ病は、1967年(昭和42年)にポリオワクチン製造と実験用のためウガンダから輸入されたアフリカミドリザルの解剖時、内臓の一部や血液に接触した研究職員や処理作業をした25名に急に熱性疾患が発生し、7名が死亡した感染症である。その後、患者と接触し感染が見られたが、死亡には至らなかった。アフリカのケニア、ジンバブエ、旧ザイール(現コンゴ民主共和国)などでも発生したが、猿からの接触による発生は、1967年(昭和42年)以降は確認されていない。感染予防ワクチンはなく、対症療法以外の特異的治療法はない。
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