動物園用語辞典
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野生復帰
やせいふっき「野生復帰」とは、保護されて飼育されていた野生動物を再び自然環境へ帰すこと。昔はコウノトリを身近で観ることができていたが、農薬の影響や餌になるドジョウの激減や営巣木の減少が原因で、1971年(昭和46年)に日本国内から姿を消した。それをきっかけに、官民が一体となってコウノトリの保護繁殖を試みてきた。その結果、1989年(平成元年)に成功したのである。人里離れた土地で野生復帰が試みられる他種の鳥類と異なり、コウノトリの野生復帰は、かつての生息地のような自然豊かな人里にもどす取り組みである。それが注目され、2003年(平成15年)に「コウノトリ野生復帰推進計画」が策定された。それからは、コウノトリとの共生を基盤とし、野生復帰のための環境づくりが地域の取り組みとなっている。
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